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温排水拡散予測プログラム Ver3  表層・水中放水対応版(for Windows)
 火力・原子力発電所立地における取放水口位置の検討や環境影響評価のための海域調査範囲の選定には、温排水拡散範囲の概略が必要となります。

 「温排水拡散簡易予測プログラム」は、一般財団法人 電力中央研究所で開発され1)、発電所立地の際の環境アセスメントで実施される温排水拡散数値シミュレーション手法2)にもとづいて、パソコン上で拡散範囲を容易に予測できるソフトウェアです。

 このプログラムでは、任意の地形、海象、気象、放水条件に対して、差分法による平面2次元数値シミュレーションにより、海域流動、放水流動、温度拡散計算が実行できます。

 条件によっては、火力発電所リプレース時の環境アセスメントに利用することも可能です3)

 さらに最新のVer3では、仮想放水口条件を簡易に推定4)し、海面まで浮上した後の、水中放水の温排水拡散範囲を予測することも可能となりました。

 温排水拡散予測プログラム Ver3では、以下のような改良および新機能が追加されました。
  • 仮想放水口条件の簡易推定機能4)を追加し、水中放水(仮想放水口方式)に対応
  • 電子地図データの自動読み込みによる地形データの簡易設定機能を追加
  • 海域流動のシアや潮流楕円を考慮できるように海域流動計算を改良
  • 計算メッシュ数は300×200(従来は200×150)
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水中放水された温排水の簡易予測手法
※ 電中研TOPICS(2014年3月)より抜粋
 簡易シミュレーションには、次のような特徴があります。
  • 任意地形における表層放水、水中放水(仮想放水口方式)による温排水拡散範囲の概略予測が可能
  • 海域流動は、流れなし、恒流、潮汐流、恒流+潮汐流から選択可能
  • 放水流量、環境水温、放水温度は任意の値を設定
  • 入力データや結果ファイルの煩雑な管理をシステムが支援
  • 拡散の包絡範囲、拡散面積・到達距離、深度別温度分布などを求めるユーティリティを装備
  • 海域流動、放水流動などの流速ベクトル図や、水温上昇範囲の温度コンター図が手軽に描画可能

 海岸地形やパラメータ設定などの前処理から、計算実行、結果のグラフィック表示までの一連の操作が実行できます。

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         地形簡易設定画面
 簡易シミュレーションに必要となる主な入力データは以下の通りです。
  • 計算メッシュ幅、地形、防波堤、放水口
  • 粘性係数、拡散係数
  • 温排水層厚、放水温、環境水温
  • 気温、風速

 計算に必要な各パラメータは、代表的な値が用意され、簡単に選択・設定できます。

 また、計算が安定して実行できる緩和係数や時間刻みの調節機能を備え、数値シミュレーションの収束判定は、計算結果をシステムが監視して自動的に行います。

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潮流設定画面                       潮流楕円の長軸・短軸と潮流計算結果例
 本プログラムを実地点に適用した例(右図)では、地形・海域条件の異なる複数の地点での適用検討の結果、いずれの地点においても、実測結果をほぼ包含し、 環境アセスメントに用いられる高精度の数値シミュレーション結果と同程度の結果が得られることが検証されています1)

参考文献
1)坂井伸一、水鳥雅文:パソコンによる温排水拡散簡易予測モデルの開発
  電力中央研究所研究報告、 U940031994
2)和田明ほか:沿岸海域における温排水拡散予測手法の適合性に関する研究
  電力中央研究所研究報告、 73011 1974
3)環境省:火力発電所リプレースに係る環境影響評価の合理化に関するガイドラ
  イン 平成 24 3
4)仲敷憲和ほか:水中放水された温排水の簡易シミュレーション手法の適用性
  電力中央研究所報告、 V120182013

ソフトウェアの構成とシステム要件:

  • 簡易シミュレーション、実験式、ユーティリティの3つの主なモジュール
  • 対応 OSWindows7のみ
  • システム要件 Windows7システム要件と同等(CPU1GHz、 メモリ2GBHDD500MB空き容量)

開発元:一般財団法人 電力中央研究所
販売元:株式会社 アーク情報システム

※本プログラムの著作権は、一般財団法人 電力中央研究所と株式会社 アーク情報システムに帰属します。


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